第2回 発災 火災から身を守る 通電火災に気をつけよ

 東日本大震災を境に、日本人の防災意識は明らかに高まった。だが、わが身に降りかかりそうな災難や被害のイメージがわかない人も少なくないはず。震災発生時にやるべきことは整理されているだろうか。防災の対処の仕方や備えを具体的に考えてみよう。

ブレイカーを自動遮断、便利な投げる消火剤

 震災後は停電になるが、復旧時の通電火災を知る人は少ない。大揺れで家の中はめちゃめちゃ。電気ストーブのそばに可燃性の物体が転がっていると危険だ。電気の復旧前にブレイカーを落としておけばよいのだが、大抵の人は冷静に行動できない。普段からセットしておくだけで危険を防ぐ震災時ブレーカー自動遮断装置(『スイッチ断ボール』)は便利なグッズである。
 火災が起きたら、初期消火を試みよう。大震災では消防車は呼んでも来ないと覚悟する。消火器の使い方を知っていれば、初期消火には最も効果的だ。投げるだけの消火剤(『ファイテック』)もあり、女性や老人でも扱いやすいと評判だ。初期消火に失敗、煙が白から黒に変わったら、有毒ガスが発生して大変危険。水にぬらしたタオルやネクタイなどで鼻と口を覆い、床をはって逃げる。煙の充満で感覚も狂い、避難は容易ではない。煙の中でも目を開けられる防煙フード(『SBKけむりフード』)をかぶれば、安全に避難できる。
 非常時の避難行動や防災の備えは、戸建て住宅と集合住宅で事情が異なる。マンション防災に詳しいつなぐネットコミュニケーションズが企画、危機管理教育研究所の国崎信江代表著『マンションみんなの地震防災BOOK』は、マンション特有の震災対応で重要な指摘が多く、マンション住民にお薦めの一冊。

地震火災から身を守る10条

その1 調理中に地震がきて、小さい揺れで火元を止められるならすぐ消火
その2 激震で火元消火が困難なら、その場を離れて揺れが収まるまで待て
その3 揺れが収まれば火元消火、ガスの元栓、電機器具のスイッチを切る
その4 自宅を離れて避難する場合は、必ず玄関のブレーカーを落とすべし
その5 火が出たら大声で近所に火災を知らせ、まず自分で初期消火を試みる
その6 初期消火には消火器、消火剤を使い、油火災には絶対に水をかけない
その7 消火活動中、火災の煙が白から黒に変わったら危険、すぐ避難すべし
その8 ぬれタオルを口と鼻にあて、姿勢を低くして床をはうように避難せよ
その9 マンション居住者は共用廊下などの屋内消火栓で消火活動ができる
その10 消火器や避難方法を学べる避難訓練には、意識して必ず参加すべし

(参照:総務省消防庁「eカレッジ防災・危機管理」、東京消防庁「地震その時10のポイント」、国崎信江著『マンションみんなの地震防災BOOK』)